ブログにつづったエッセーがインターネットで拡散され話題となった作家・岸田奈美さん。自身の「家族」を描いた作品は、たくさんの人を笑わせ、そして感動させています。ベンチャー企業家だった父は急逝し、母は突然車いすユーザーに。弟はダウン症、祖母はものわすれの症状が・・・。岸田さんは、そんな家族をめぐる、「楽しい」や「悲しい」など一言では説明ができない情報過多な日々の出来事を、笑えて泣けて考えさせられて、心がじんわりあたたかくなる自伝的エッセーに。インターネットで発信すると瞬く間に注目を集め、『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』のタイトルで書籍にもなりました。
ドラマでは、岸田さんが紡いだ笑えて泣けるエッセーに、ご家族や関係者への取材によるエピソードや、独自の視点での脚色を加え、全10話で放送予定です。
主人公「岸本七実」役は、映画界で数々の賞に輝く河合優実さん。本作が、連続ドラマ初主演となります。主人公を見守る両親として、母役に坂井真紀さん、父役に錦戸亮さん。ダウン症の弟役には、オーディションを経て新人の吉田葵さんを起用。そして祖母役は美保純さんという、個性的な家族がそろいました。
演出は、国内外で高い評価を得る映画監督の大九明子さん。個性的な主人公をコミカルに描きながらも見る人の共感を呼ぶ作風で、岸田奈美さんのエッセンスをどう映像化するのか。どうぞご期待ください。
当たり前の「家族」像が問い直されている令和のいま、困難が次々訪れるからこそ「家族」というものに真剣に向き合い続けた、ある一家の物語。単純な「家族」賛歌にすることなく、けれど見たあとに「家族」について考えたくなる、そんなドラマです。